実務研修の後期がスタートしました。ファシリテーターで参加させていただいております。
ファシリテーターは人に教える側なので、とても勉強になります。ありがたいですね。
実務研修ですが、なんと87時間;^^長い!
昨年も実務研修のファシリテーターで参加させてもらいましたが、長いと感じました。でも、それ以前のケアマネさんに比べると試験は難しく、研修時間が長く宿題もあります。確実にレベルが上がっていることは間違いありません。
単純に長いと感じていたものの、それなりにこの研修には意味があるように感じます。
昨年は課題整理総括表ばかりだなと感じました。課題整理総括表はなんとなく作成できてもプランが作れない受講生が相当いました。
やはり、『アセスメント → 課題整理総括表 → プラン』この流れは必須です。
一部を切り取るのではなく、一連の流れを繰り返し行うことでケアマネの基本業務が理解できると考えます。
更にいわせてもらうと、最も大切なのは『考え方』や『感性』なので、その部分を育てる取り組みが実は一番必要と感じます。この部分が育たなければ、アセスメント表を埋められても活用できないからです。
ケアマネジャーも他の職業と同じで向き不向きはあります。アスリートのようにセンスが基本の職業とはわけが違いますが、ケアマネジャーにもセンスがあると感じます。
介護の仕事というカテゴリーではありますが、介護の仕事の中でもとりわけ異なるのがこのケアマネジャーだと思います。
介護の知識や経験は大切ですが、個人的にはそれは二の次であり、コミュニケーションの仕事だと思っています。
相手は何を求めているのか?問題の分類はできているのか?優先順位は何か?空気が読めるのか?これらをセンスでできてしまう人はケアマネジャーに向いている人です。
努力でPDCAを回して、対応できる人も向いています。
在宅の介護チームのリーダーがケアマネジャーです。ここら辺の感性を磨く研修も取り入れて行かなければ、今後通用しないと感じます。
昔のケアマネが確実に通用しなくなっています。専門職では通らない時代です。
専門職というけど、ケアマネの専門性って何?と問われて答えられないケアマネジャーは多いのではないでしょうか?
私は『調整力』が最大の専門性だと考えています。
これが出来なければ、困難事例を沢山作ってしまうでしょうね。主任ケアマネジャーだからと言って調整力があるとは限りません。資格や経験の問題ではないでしょう。
だからこそ、感性を磨くトレーニングも合わせて実務研修で取り入れていただきたいものです。
実務研修は確実に進化していますが、更にブラッシュアップした方が良いのではと感じます。
カリキュラムに『感性を磨く』『センスを身に着ける』なんて科目は含まれなさそうですが(笑)
『言葉の接遇』『見た目の接遇』『当たり前の接遇って何』みたいな科目もガンガン入れてほしいものですよね(笑)
ここまでくると、もはや介護の仕事ではないかもしれません。
根底から視点が異なっているトライドかもしれませんが、それで良いと思っています。
時代の変化に対応できる会社でありたいです。