セミナー登壇と、それまでの進捗状況

ケアプランデータ連携システムーヘルプデスク

最近やはりケアプランデータ連携システムの話は徐々に広がっている気がします。賛否あるでしょうが、取り入れれば、単純に楽になります。取り入れる事業者数が多ければ多いほど、費用対効果が高くなってくるはずです。

セミナー

3/5介護現場における生産性向上推進フォーラム 2023

3/5ベルサール半蔵門という会場で、「介護現場における生産性向上推進フォーラム 2023」に参加しました。会場がすごすぎて焦りました。大きすぎです。豪華すぎです。

介護現場における生産性推進フォーラム

参考URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/kaigo-seisansei_forum.html
当日のスライド:https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/triedcaremanagement.pdf

「ケアプランデータ連携システムを活用した事例」で登壇しました。対面での登壇は専門研修の講師以来4年ぶり?と思います。とにかく久しぶりです💦

会場には、施設の方もいれば、在宅の方もいる。更にはその他の方もいるのでどこまで伝えられるのか難しさを感じましたが、やっぱり難しかったです😓

ケアプランデータ連携システムは、在宅の事業者にとっては力強いツールであることは間違いありません。ですが、基本的なICT活用が進まないとなかなかそこまで頭が回らないのかなとも感じています。とはいってもICT活用や、それに伴うDX化はもはや避けては通れません。

居宅介護支援は、昔のようにガラケー一本と自転車で走り回るような時代ではありません。これはサービス事業所にも言えることです。更には、数の力で囲い込んできた古典的なやり方も、人材難により通用する時代ではなくなりつつあります。

一昔前のように数字を取ってこいでは人が辞める時代です。経営者は大きな岐路に立たされていると感じます。

現状を真摯に受け止める → 何が課題か見極める → 課題に対するアプローチ → 生産性向上につながる。極めて普通の方程式ですが、それをコツコツやっている会社とそうでない会社とでは、きっとその先は大きく変わってくるのだと思います。

生産性向上や業務改善といった広い視野で見てみることで、様々なことに気づくのではないでしょうか?

トライドも毎週のミーティングで全員で話し合っています。まだまだ改善できることはあるはずです。みんながしっかりとした収入を得る、休みを取りプライベートを充実させる、仕事に対しては公平なルールとみんなで助け合うこと、これらをバランスよく高いレベルで行うためにも、ケアマネ、事務スタッフ全員で話し合いながら、取り組んでいきたいと考えています。

急な変化を求められる時が来るとは限りませんが、そういった時が来るのではないかと感じています。早めに導入し慣れた方が、きっと痛みは少ないと思います。多くの経営者に勇気をもって一歩進んでもらいたいです。

3/14ケアプランデータ連携システムってなに?

3/14は横浜市神奈川区のケアマネ俱楽部(ケアマネ連絡会)さんの研修で「ケアプランデータ連携システムってなに?」というタイトルで、ZOOMでの情報共有会があります。トライドは少しだけ早く取り入れたので、オブザーバーで参加させていただく予定です。

ケアプランデータ連携システムってなに?

今まで厚労省さんや国保中央会さんからの依頼で、ケアプランデータ連携システムの活用事例をセミナーで報告してきましたが、3/15は現場のケアマネジャーとサービス事業所が対象です。

ぐっと近くなりますね。結構リアルなんだと思います。楽しみです。

3/24デジタル化する介護サービスの今、そして将来

日本福祉介護情報学会(JISSI) 第25回 研究大会

【主催】 日本福祉介護情報学会
【後援:シンポジウム】 日本介護福祉学会・日本介護福祉士会

プログラム

09:30 受付開始
10:00 自由研究発表(オンライン開催)
12:00 休憩(昼食)
13:00 シンポジウム(Zoomウェビナー)
テーマ:デジタル化する介護サービスの今、そして将来 ― ケアプランデータ連携システムから考える介護サービスの向上と変革 ―

13:10 キーノートスピーチ(オンライン)
介護サービスの今後をめぐる状況と展望―本格化する介護DX ― 一般社団法人保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS) 福祉システム委員会 委員長 金本 昭彦 氏〔(株) B2NEXT〕)

13:30 問題提起
デジタル化する介護サービスの今後 -介護DXへのアプローチ
日本福祉介護情報学会 代表理事・関西学院大学 生田 正幸 氏

<シンポジスト>
13:45 ケアプランデータ連携システムがめざしているもの
厚生労働省老健局高齢者支援課 介護業務効率化・生産性向上推進室 室長補佐 秋山 仁 氏

14:05 〔事例①〕ケアプランデータ連携システムによる業務効率化
(株)トライドマネジメント 代表取締役 長谷川 徹 氏

14:20 〔事例②〕ケアプランデータ連携システムの地域展開
(株)新生メディカル 在宅介護推進課 課長 藤井 尚子 氏

14:35 〔事例③〕ケアプランデータ連携システムによる地域連携の推進
静岡市保健福祉長寿局保健福祉部介護保険課総務係長  橋本 真里子 氏

14:50 ケアプランデータ連携システムの活用とサービス向上への課題
国際医療福祉大学大学院 教授 石山 麗子 氏

○コーディネーター
伊藤 優子 氏(日本介護福祉学会会員・龍谷大学)
生田 正幸 氏(日本福祉介護情報学会代表理事・関西学院大学)

15:10 休憩
15:20 質疑応答・意見交換
16:40 閉会予定

参考URL:https://www.jissi.jp/203

参加者に現場の方は少ないようなので、的を絞ってお話ししようと思います。

介護業界は超ローカル思考(-_-;)

ケアプランデータ連携システムを活用して一年が経過しました。更新のお知らせが届きました。

マジかっ!もう一年!更新時はお手紙が来るんですね!

こういうお手紙が届くんです。

この一年で見えてきたことは沢山あります。

多くの方がご存じのとおり、介護業界は紙文化全開のローカル業界です。これは働く人と行政に責任があるとは思いますが、実は隠れているベンダーの責任はとても大きいと思うようになりました。

ベンダーの責任は大きい

ベンダーが独自の連携手段に固執していたり、まるでケアプラン連携システムに対応していない等、時代についてこれないベンダーが問題を大きくしていると考えます。

「〇〇ポケ」さんのようなシャアの大きいベンダーの責任は特に大です。うまく囲い込めて、シェアを獲得したので、弊社は対応していません、又は一部対応です。と言っているようにしか聞こえません。ひどい話です。

そのために、ケアプランデータ連携システムを利用したいけど利用できない居宅介護支援、サービス事業者は多いです。

ケアプランデータ連携システムの話をした時に、「それいいですね。うちもやりたいです。」っていう事業者さんって少なくないんです。その際にソフトを確認すると「〇〇ポケ」ですと言われることが多いです。「うちカイポケなので無理です」と言われることもあります。普及しているソフトなだけに残念です。

私の周りでは、このパターンがかなりの数を占めます。

さらに、先日、「〇〇ポケ」がケアプランデータ連携システムに対応したと聞いたので、某事業者さんに問い合わせたところ、「そうなんですけど、取り込みはできても送信ができないので、一部しか対応してないんです。全ての機能を使えないんです。なので、ソフト変えました。今後はデータ連携できます。」とのことでした。このサービス事業所さんやるな~って思いました。詳細はわかりませんが、フル対応していないことは間違いなさそうです。

はい!どう思いますか?やっぱり問題ですよね?

「〇〇ポケ」だけではありませんが、対応しないとか一部対応なんてありえないってことです。対応してないなら対応するか、他のソフトを勧めてほしいものです。

実際、ソフトを替えた事業者さんは数社あります。

「介護現場における生産性向上推進フォーラム 2023」で名刺交換した方や情報交換した方も、「〇〇ポケはだめなんですよ」との意見が多かったです。

ケアプランデータ連携システムは、国がかじ取りをしたことが大きな価値だと思っています。ベンダー独自の連携手段ではありません。

ベンダーの役割として、提供しているソフトをフルに「ケアプランデータ連携システム」に対応させてほしいです。簡単じゃないといわれそうですが、実際対応してるソフトはあります。その上で他社と競争してほしいです。

国保中央会が運営するケアプランデータ連携システム以外にも、同様の連携システムは複数あります。ですが、あまり普及しているイメージがありません。きっと、ケアマネ側からサービス事業所側に導入の依頼することはあるのだと思います。

実際にトライドが、ケアプランデータ連携システムの導入の依頼をしたヘルパー事業者さんから、「既に4パターン程対応しています。もうこれ以上無理です。」と言われたことがあります。個人的にもそりゃ無理だよねと感じます。

普及していれば別ですが、普及していないなら、今後は、国保中央会が運営するケアプランデータ連携システムが普及すると考えます。逓減性にも関わりますしね。

何よりも働く人たちは、待ちのスタンスではなく動いた方が良いのかと思います。

ケアプランデータ連携システム対応ベンダー・ソフト一覧

業界の価値を下げていることを認識していただきたいです。

ケアプランデータ連携システムを活用した進捗

現在の連携事業所数

セミナーでも進捗はお話ししてきたのですが、時間が短いのでほぼほぼキーワードのみの発表でした。

2月現在で19社と連携しておりますが、ソフトがケアプランデータ連携システムに対応していない、一部しか対応していない、対応しているが使い勝手が悪い等の理由から、運用できていないサービス事業所も数社あります。

一人しか依頼していないサービス事業者が19社なのか?それと10名近く依頼しているサービス事業者が19社なのかでは大きく異なります。トライドの場合は141名の利用者の提供票と実績を、ケアプランデータ連携システムでやり取りしている状況です。

かかる時間は5~10分です。やっぱり楽なんです。もはや一から実績を入れたくないです。

取り入れるサービス事業所は、今後、確実に増える予定です。楽しみしかありません(笑)

19社という数字からは、何人依頼しているかという部分までは見えてこないので要注意です。ポイントになるのは何社と連携したかではなく、何名の利用者のデータ連携ができるのか?です。

ケアプランデータ連携システムを取り入れる事業所の傾向

福祉用具事業者は導入が早いです。それだけサービス業的な視点が強いのだと思います。とても楽です。ありがたいです。多分、福祉用具だけで100名程の提供票と実績をデータでやり取りしています。

昔ながらの古いサービス事業者や大規模事業所ほど、とても遅いです。必然的にトライドの場合は依頼しない傾向にあります。手間のかかるサービス事業者と一緒に仕事はしたくありません。

サービス事業者だってそうではないでしょうか?ケアマネもサービス事業者もいい人であることは大前提、サービスの質が担保されているのも大前提。

であれば、

無駄な仕事をしなくて済む事業者同士で、付き合いたいと思うのが普通ではないでしょうか?

福祉用具事業者は時代の波に乗れているんだなと思いました。

具体的な画面

福祉用具貸与の例

データ連携 福祉用具

車いすの620単位が間違いで670単位でした。そうなると、新たに一行追加されます。この方0単位のマットレス(車いす付属のマットレス)を借りているのですが、0単位まで追加されています。サービス事業者さん細かいですね(笑)

地域密着型通所介護(半日デイ)の例

データ連携 地域密着型通所介護

提供時間は予定と実績とで合致。実績回数は予定よりも2回少ない方のパターン。わかりやすいです。

データ連携 地域密着型通所介護

提供時間は予定と実績とで不一致。その為一行追加(上に追加)されています。そして、実績回数は予定よりも3回少ない方のパターン

これを見てわかる通り、画面としてもわかりやすい気がします。

ケアプランデータ連携システムの課題

インストール後の運用は感覚でできるほど簡単ですが、導入時が一番ややこしい。その為、操作マニュアルはよく読んで進めた方がよいです。

サービス事業者から送られてくる計画書や報告書は、PDFで送受信できます。しかし、PDFはソフトに保存できないことが多いでしょうから、そこまで含めてCSVファイルでのデータ送受信ができると本当に便利です。つまり、計画書や報告書にも標準様式を作るということになります。簡単ではないでしょうが、これが実現するとすごいですよね!

ひいては、キャビネットがいらなくなるかもしれなかったり、運営指導や情報公表も時間短縮できるかなと思います。直近の運営指導は5時間かかってます。後ろめたい内容はなかったと認識しています。それで5時間ってまずいでしょ。

これから実践しようと考えている方へ

介護ソフトが対応しているか確認してみましょう。

始まったばかりなので、居宅介護支援、サービス事業所共にデータの送受信がうまくいかない時もあります。

うまくいかない時は何かしらの問題があるので、ヘルプデスクやベンダーに連絡。ソフト側の場合は、updateを依頼しましょう。

これって「データ連携あるなる」なんです。

ケアプランデータ連携システムに対応しているベンダーの動きを見ていると、次のupdateで改善といった感流れができているように感じます。

上手くいかなかったからダメではなく、みんなが作り上げていかなければ業界は変わりません。

トライドの事務スタッフは、何かあれば電話をしてくれて何が原因のかな?次の対応はどうなのか?細かく対応してくれています。事務スタッフの働きに助けられています。

再度ベンダーの責任について触れておきますが、ユーザーからの要望に向き合えないベンダーはもはや選ぶべきではないと考えます。

ケアプランデータ連携システム以外にも、改善や要望があるのは当然です。全てに答えることができないのも当然ですが、「このソフト使えない!時代遅れ!」と感じたら、変更するという選択も必要かもしれません。我々、事業者はそこら辺の勇気も必要なのかもしれません。

まとめ

これから導入予定の福祉用具事業者が複数あります。別の業種でも導入予定です。

連携できる事業者数が少なくても、依頼している利用者数が多いと、とても便利なツールと言えます。価格はたった21,000円なのでソフトが対応しているなら、使ってみていいと思います。

21,000円が高いといと思う方は、考えてみてください。

パート事務スタッフを年間21,000円で雇うことはできません。この金額はパート事務を雇った場合2~3日で到達する金額です。ということは安いのです。私から言わせれば激安です。

時代の流れに抗うことはできません。早めに動き出した方が後が楽です。

少しでも早く、介護業界で働く人、行政、ベンダーが変われたらいいなと思います😄