まだ普及率は低いけど、業界のDXにともない間違いなく普及せざるを得ません
私が登壇した3/5の厚労省主催の「介護現場における生産性向上フォーラム2023」に記者の方がいらしたそうで、そこからシルバー新報さんに繋がりました。
まさに記事にしていただいた通りですが、ケアプランデータ連携システムが始まり一年が過ぎましたが、なかなか普及しない状況です。とは言えども、メディアや研修機関等の反応を見る限り、確実に流れは来ていると感じます。取り上げられることが確実に増えています。とりあえず取り入れるではなく、理解したうえで取り入れる事業者は増えたように感じます。
世の中、人材難によるDXが日本中で必要とされていますが、介護業界も同様です。例外ではないのです。
時代の流れに抗うことはできない為、今後、多くの事業者が取り入れざるを得ない状況になると思います。トライドがケアプランデータ連携システムを導入してから一年と数か月が経ちました。一年以上となると、さすがに我慢できない部分も多々あります。
ローカルな介護業界も変わるべきと考えます。
人材難によるDXの波は早く、近い将来世の中は変わる
さんざんDXと言われているのに、紙文化がこの先も継続することはあり得ません。時々、なぜそれが理解できないのだろうかと残念に思うことがあります。
「ソフトが対応していないから無理」「21,000円が高いから無理」「うちはやるつもりないから無理」これらは全て、もはや言い訳としか思えません。
さぞ、大義名分があるかのような事業者がいますが、紙文化がいずれ終わるにも関わらず理由を付けて導入しません。紙でのやり取りが当たり前かのようにFAXを送ってくる事業者は残念でなりません。弊社の事務スタッフの時間を奪う時間泥棒です。
この言い訳は導入しない事業所の道理であり、DX化に向かう業界はそれを求めていません。
よく考えてみてください。
人材難により今までのローカルな取り組みでは限界だからこそDXなんです。これは介護業界だけの話ではありません。人は都合のいいもので、自分に都合のわるいものは、都合のいい理由を付けて棚に上げます。
いい加減棚から下して、目を背けることをやめた方がいいと思います。
無駄の継続はスタッフの意欲を下げる
現場スタッフが必要性を感じても、経営者の関心やリテラシーの低さから問題解決に動かないパターンが多いと認識しています。
働くスタッフがかわいそうです。人材難だって言ってるのに、、、
先日、データ連携を行う訪問看護さんとこの話をしていました。意見は一致です。
事務スタッフの業務改革がカギ!
ケアマネ目線ですが、きっとサービス事業所も同じだと思います。
事務スタッフの時間が空く → ケアマネの仕事をアウトソーシングできる → ケアマネは効率よく働ける → 件数UP → 会社の収入は増え、ケアマネも給与が上がる。弊社で起きているサイクルです。今後さらに加速することは間違いありません。
データ連携が普及すればする程、このサイクルは効果を発揮します。人材難でもケアマネを採用する策や仕組みを考えることも当然大事ですが、『今いるスタッフをどうマネジメントするのか?』この視点が大事です。
業務フローを見直し事務スタッフにできる範囲でのアウトソーシングを行い、効率よく業務にあたることが大事だと、この一年で学びました。ケアマネが一昔前のようにいつでも採用できるのであればそんなことは考えなくてもよいのですが、もはやそういう時代ではないのです。
今まで取り組んできた、モバイルPC、スマホ、ビジネスチャットの活用、高い精度でのテレワーク等と併せて、事務スタッフが人にしかできない部分をサポートすることで、大きな効果を発揮します。
DXが加速すればするほど、事務スタッフの業務内容は大きなカギになることは間違いありません。
※給与が一律の会社は多いですが、やった仕事に合わせて変動する仕組みでなければ、スタッフのやる気がそがれると思います。給与計算が大変でも歩合を付けるといいと思います。頑張っている人が評価される仕組みは必要です。優秀な人が辞めない仕組みづくりはとても大切です。
ケアマネの報酬アップは、サービス事業所の報酬アップへ
ケアマネ業務が事務スタッフへアウトソーシングされることで、ケアマネの時間はどんどん空きます。新規を取る数が増えます。実際に一人当たり3~5件は増えました。
ケアマネの新規が増える → サービス事業所への依頼も増える → サービス事業所の売り上げも上がるが忙しくなる → サービス事業所も無駄な時間を減らす為データ連携が必要。
そういう流れです。
サービス事業者もよく考えるべきです。
時代遅れのベンダーはいつ変わるのか?
とにかく、働く人、企業が変わることは当たり前ですが、介護ソフトベンダーも変わることが求められます。介護ソフトが使えるか使えないかは重要ですが、今よりもベンダーはふるいにかけられる時代が来るのではないかと思っています。
それくらい介護ソフトの果たす役割が大きいといえます。ケアプランデータ連携システムに対応していない、一部しか対応していないソフトを使っている事業所は、いつ変わるのか分からないような介護ソフトベンダーの動きを待っているよりも、先に動いた方が時間を有効に活用にできるのではないでしょうか?
つまり、時代遅れのソフトは変更するべきと考えます。
むやみやたらにソフトを変えるべきと言っているのではありません。論理的に考えたらそうなるんです。それができたら苦労しないと言われそうですが、時代の流れはDXなんです。これから先は尚更です。その時に同じ理由は通用しないでしょ?
そういう人たちの言い訳は、DX化された時代では時代錯誤なんですから。
導入しない人たちの中でも、時代の流れが理解できている人は、心の中で、そろそろ「まずい」って感じているはずです。
少しの勇気をもって、一歩踏み出すだけです。
介護情報基盤の構築は令和8年度末
参考URL:https://www.mhlw.go.jp/content/12301000/001203587.pdf
なんだそりゃ?と思う人もいると思いますが、医療DXに伴う、在宅介護業界のDX化された未来です。もう3年を切っています。
それまでに絶対にケアプランデータ連携システムを導入しなければいけない訳ではないでしょうが、令和8年末までには一定のDX化が達成されているはずです。
ということは、あまり時間がないということです。時は金なりです。
時間を有効活用し生産性を向上させなければ、ついていけない時代になるのだと思います。
トライドはソフトは変えてはおりませんが、今年の1~2月に7年使ったiPadからsurfaceに切り替えました。ソフトを変えるより楽だろうとか言われそうですが、そこそこの決断で一気にことを進めました。費用も掛かりましたし、業務フローが変わったことは事実です。
トライドは小さな会社ですが、経営者として業務フローを再構築する上で、どの程度負担があり、どの程度メリットがあるのか等だいぶ考えました。モバイルPCはとにかく調べまくりました。おかげで相当詳しくなりました(笑)
痛みを最小限にするには、どれだけ調べて、どれだけ見通しを立てるか?だと思います。モバイル端末を変更した結果、最終的に得られた利益は大きいです。
何よりも、テレワークの精度が劇的に向上しました。スタッフには好評です。
介護ソフトは各OSに対応していることも一つの条件として選んでいたので、あえてブラウザ画面で運用することを基本としていました。だから、その点ではモバイル端末の変更は問題なし。
むしろwindowsになると端末の能力が飛躍的に向上しました。オフィスを扱えるのもとにかく大きなメリットです。
認定調査もその場でサーバーに直アクセスし行うこともできます。
更には、事務所のPCと持ち歩き用のモバイルPCを分けることはしません。この部分は経費の節約です。これも大きいです。モニターにケーブルを差し込めば、普通に21インチで仕事ができます。
マイナスになった部分もない訳ではありませんが、トータルすると大幅に業務効率が上がりました。 ※windows端末は素晴らしい( *´艸`)起業当初から使っておけばよかったのですが、当時はそこまで描けませんでした。
スタッフが喜んでくれたことが、とにかく嬉しい!
一歩踏み出すことは超大事です!
その繰り返しが人や企業を成長させるのだと思います。
>>> ケアマネジャーの業務改善と効率化
〇〇ポケと初データ連携をやってみた
〇〇ポケを使っているサービス事業所とケアプランデータ連携システムを使いデータ連携しました。
一部対応のベンダーソフトでも連携しないよりましです。
5月の提供表はCSVファイルで送れました。
サービス事業者はだいぶ大変なフローを踏まないとCSVファイルをデータとして取り込めないそうですが、取り込んで無事ソフトに反映できたようです。
「いいね~!」そう思いました。
6月分もCSVファイルを送りましたが、取り込める利用者と取り込めない利用者とがおり、なんだかうまくいかないとのこと。
サービス事業所が〇〇ポケに問い合わせたところ「やることはやっている」と言われたそうです。ベンダー試験に合格していないのにその返答はないだろ、、、極めて残念です。
やることやってるなら、ベンダー試験合格してから言うべきです。イラっときます。
結局、PDFで提供表を送るという残念な状況。
以前ブログでも書きましたが、やはり、サービス事業所からの実績はCSVでは送れないそうです。サービス事業所から、〇〇ポケに問い合わせたところ「いつ対応するかは未定」との返答だったそうです。
わかっていたものの、他のソフトは送受信がうまくいっている為、残念感は否めません。納得は行かないですが、それでも少しは前進です。
てーか、ソフト変えてくれよー!面倒くせーよ!面倒な思いさせんなよ!まったくもー( `д´)
あっ(;゚Д゚)いかん、いかん!
心の声が漏れてしまった、、、
うそうそ、一歩前進、一歩前進( *´艸`)
ケアプランデータ連携システムのアップデート
次のアップデートで、ケアプランデータ連携システムと同等の機能があり、かつセキュリティーが担保されているデータ連携ツールはAPI連携できるようになるようです。結構すごいですよね。民間のソフトに近くなった感じがします。人によってはかなり、だいぶ使いやすくなるのだと思います。
ただ、国の求めるセキュリティがポイント。何でもかんでもOKではなく、
①ケアプランデータ連携システムと同等の機能がある(そりゃそうですよね)
②同等の安全性を確保したもの(ここは結構難しい?)
①はクリアーできても、②はそんなに簡単ではないでしょう。web上では『セキュリティーで守られてますよ』と謳っているかもしれませんが、望まれているのは同等の安全性です。つまり、厚労省が定める「医療情報システムの安全管理ガイドライン」ということになります。
本来「医療情報システムの安全管理ガイドライン」を遵守することが求められていますが、守らなくても罰則がない状況のようです。
つまり、電子証明等がなく利用できるデータ連携ソフトとがあるとします。実際にはありますよね。「データ連携できるからやったー」ではないということです。「医療情報システムの安全管理ガイドライン」の遵守が求められるということになります。
取り扱っているものは、思いっきり個人情報なので、第三者の悪意のある攻撃から守るためにも、安全性の担保が求められるということになります。
いささかややこしい点はあるものの、ケアプランデータ連携システムは着々と進化しています。だからこそ、介護業界で働く人と企業は、乗り遅れないでほしいです。
セミナー
7/23(火)18:30~神奈川公会堂で、ケアプランデータ連携システムのお話をします。
この手のセミナーで初めて、地域の連絡会さんから呼ばれました。
相手はメディアや研修機関、行政ではありません。
ケアマネとサービス事業所といった本丸の相手です。
距離感が近い人たちなので、私としても近いスタンスでお話するつもりです。
今までとは少し違った形になるのかなと思うところです。
まとめ
ローカルな人ほど変われないのだから、時代の流れについていくために一歩踏み出してほしいです。
ツールに任せられるところはツールに任せて、
人にしかできない部分を人がやる。
これじゃ、ダメですかね~?( ゚Д゚)
ベンダー同士の独自の連携パターンや、無料のデータ連携ツール等、ケアマネからサービス事業者に連携パターンを要望することがありますが、お互いに同じ連携システムを使えば無駄がないはずです。
お互いデータなら紙の必要がありません。PDFだとケアマネはデータで送って、サービス事業所は紙でとか、その逆もそうですが、フェアーではありません。
今までのやり方は、も~リセットでいいじゃないですか?
助成金だって使えますが、注意点として、標準仕様に準じたCSVファイルの出力・取込機能がないソフトを使っている場合は補助対象になりません。
今年度より「介護テクノロジー導入支援事業」として実施されています。
ケアプランデータ連携システムに対応していないソフトや一部対応のソフトは対象外という認識です。多分あっているかと?国保中央会の『ベンダー試験完了企業一覧』に掲載されている介護ソフトであれば問題ないかと思います。
まずはケアプランデータ連携システムというツールが在宅介護保険業界のDX化の第一歩です。
もう、DXに向けて、一歩踏み出してみてもいいでしょ~?