福祉用具事業所の倉庫内は知らないがいっぱい!
ケアマネを始めて15年以上が経ちましたが、福祉用具さんの倉庫見学に初めて参加しました。
横浜では有名な福祉用具貸与事業者、柴橋商会さんです。福祉用具貸与では、弊社のTOP3に入る事業者さんです。いつもお世話になっております🙂
見学開始!
ケアマネ5名で伺いました。送迎までしてくれてありがたいです🙌
『洗浄室 → 乾燥室 → 消毒室 → メンテ室 → 倉庫』と見学させていただきました。
今日のために作ってくれたんだなと思うと申し訳ないです。でも嬉しいです🙂旅館みたいでうれしい!スタッフみんな遠足気分で喜んでいました(笑)
工程表まで作っていただいているんですね。柴橋商会さんの倉庫、すごく広いです!まじか!広すぎだろ!ってくらい広い。
事務所入り口のマスコット柴犬。かわいいですね🐶
いきなりトライドのみんなが驚くわけですが、返却となった用具は、機械で洗って機械で消毒するのではなく、人が洗って、人が消毒をしていました。
どうしても細かい部分の汚れ等を機械で取ることは難しいらしく、人が高圧洗浄機で洗っているとのことです。消毒も人がする方が、殺菌できるという結果が出ているようです。
『質』を選んだ結果なんだと思います。費用対効果を考えるとなかなか難しいですよね。大きな会社だからできる『質』なんだと思います。
きっと、他社と差別化する意味でも、柴橋商会さんのとった戦略なのだと思いました。
すごいことです。こういう取り組みはどんどん発信した方がいいですよね?SNSとかyoutubeとかやりようは色々です。隠れた部分ですが、とても大事なところです。
ケアマネだけではなく、直接ユーザーに届く仕組みがあると面白いと感じました。
各工程のポイントとなる箇所で、説明を聞きながら工場内を見学させていただきました。
デモ品
今では当たり前になったPトイレやシャワーチェアーのデモ品です。そもそも、制度の中では特定福祉用具のデモなど存在しません。この原因の一旦はケアマネだと思います。
例えば購入しても短期間で亡くなる方も大勢いらっしゃいます。そういった場合、購入しても費用対効果はとれません。だからデモ品といった流れですが、ここにお金が発生しない為、この部分にお金を発生させるべきではないかと考えます。
デイサービスのお試し利用が基本アウトのように、これもアウトではないでしょうか?何かあった時にどうするのか?やはり問題だと思います。
というのも、柴橋商会さんの倉庫にあるデモ品の数は半端ない数です。これらが特定福祉用具としてお金を生まず、サービスの一環になっていることが結構ショックです。それくらいの量でした。
事実を突きつけられた気がしました。
ケアマネのシャドーワークと似たようなものです。
そもそも、特定福祉用具も福祉用具貸与もデモという考え方を止めるべきではないかと思いました。
まとめ
1割負担なら手すり一本200~300円です。車いすだって400~600円程でレンタルできる福祉用具です。
ですが、その価格の裏には消毒やメンテナンス等隠れた人たちが日々尽力してることが分かりました。事業所によって何に力を入れるかは異なるのでしょうが、柴橋商会さんの場合は、機械で洗浄や消毒作業をするよりも、人が行う方が質が高くなるとの事でした。
ここらへんはDXできない部分なので、人にしかできない仕事だと思います。その為、人の数がかなり多かったです。
福祉用具貸与価格の適正化もあり、一昔前のように事業者によって大きく価格が変動するようなことはありません。となると価格転嫁することも難しいです。
介護保険業界は大規模化を進める流れです。倉庫見学をし、事業者としてのこだわりや取り組みを知ったと同時に、トライドが会社として成長し、世の中の流れについていけるようにしなくてはいけないと感じました。
柴橋商会さん、貴重なお時間ありがとうございました( *´艸`)