ケアマネジャーの課題を分かりやすく説明してくれています

「介護は大丈夫か?」ケアマネ制度を揺るがす3課題 というタイトルの記事を発見。読んでみると、正に正解!と思う記事を発見したのでシェアできればと思います。

又、単独(独立型)居宅介護支援を運営する経営者として、同じ視点で記事にしてみました。
結構本気で書きました。私なりのソーシャルアクションです。

介護は大丈夫か?」ケアマネ制度を揺るがす3課題 人員不足、資質のばらつき、過剰プランへの解決策は

>>> 「介護は大丈夫か?」ケアマネ制度を揺るがす3課題 人員不足、資質のばらつき、過剰プランへの解決策は

 

このような記事が、メディアに取り上げられるという事は大いに意味のあることです。

なぜ、ここまでわかりきっているのに国は変わらないのか不思議でなりません。

5ページにわたって説明してくれています。

「介護支援専門員(ケアマネジャー、ケアマネ)は、介護保険制度を支える要であるにもかかわらず、量、質、制度という3つの面で大きな課題を抱えている。現状の問題点と解決策を解説する。」

ケアマネジャーの課題「量」

合格者が減ったことは大きな痛手であることは間違いありません。都会でも問題ですが地方は尚更です。

報酬の低さから有資格者がケアマネ業務につかない状況です。それでいて、合格者が激減となればなり人手不足は深刻です。制度だって更新頻度が高いです。改正時はついていくのがやっとの状態。ケアマネのほとんど年配なので、ついていくのがますます困難になると思われます。

 

ケアマネジャーの課題「質」

個人的にも質は低いと感じます。あくまで感覚的なものです。根拠を話すと角が立ちすぎるので止めておきます。介護業界って「古いな」って思うことも度々あります。記事の中でも書かれていますが、研修の時間を延ばしたからといって質が上がるわけではありません。

現在、主任ケアマネ更新研修を受けています。今後ブログでUPしようと思いますが、課題は多いです。専門職としての研修を積んだからといって質があるわけではないというのが私の考えです。大事なのはそこではありません。

センスが最も大事。これが事実だと思います。ですがセンスの高い人だけが集まることはありません。だからこそ会社として教育することが不可欠です。センスを伸ばす教育が必要なんです。法定研修での事例検討やスーパービジョンは一部で十分です。こういうことを言うと研修を重んじる古いケアマネジャーからは嫌われます;^^

ですが私なりの真実です。

例えば、専門の大学卒でなければケアマネジャーを目指せないようにする等、ケアマネジャーの価値が上がらない限り到底解消できる話ではありません。

介護業界はやたらと研修が多いです。しかも無料だったり、法定研修だったり。

情報に対する価値や学びに対する価値が欠落しているように感じます。それが質の低さにもつながっているのだと思います。言い出せばきりがありませんが、研修は大事ですが、やればいいわけではありません。

無料の研修(情報)は有料の価値としてとらえられる人はほぼいません。

個人的には数多くの無料研修を行うのではなく、有料の研修を適度な数行う方が有効と思います。

法定研修のように受けなくてはいけない研修はやらされ感が強いです。

質を上げるには研修ではないのです。

制度の課題:お抱えケアマネによる過剰介護プラン

これは、併設サービスのある居宅介護支援事業所で働いているケアマネジャーであれば強く感じるのではないでしょうか?公正中立で利用者本位と行きたいところですが、売上の上がらないケアマネジャーは併設サービスに流してなんぼ。そんな風に思っていることだと思います。

働いているケアマネジャーは素敵な方がほとんどです。ですが、ケアマネジャー自身が本業のマネジメントで食えないので、この構図になることは仕方がないのかもしれません。結果、自社のサービスを誘導してなんぼになってしまいます。

サラリーマン時代は、自社のサービスを勧めても質が低いため、他社のサービスを紹介したいと思っても、そんなことはできません。一度他社を紹介した時、それがばれて本部から上司が来て問い詰められました( ゚Д゚)本当ですよ!

併設型居宅介護支援で働いているケアマネジャーが悪いというよりも、そういうパターンを容認する制度が問題です。

記事の中で

質の課題への展望についてです。現行の介護保険制度の問題点は、その資質を向上させ、真面目に頑張る介護支援専門員への動機付け設計が弱い点です。逆の見方をすると、不公正に寛容であるとも言えます。

まず、構造的に不公正が生じやすい、併設型居宅介護支援事業所へのチェックを徹底する必要があります。また、外部からのチェックには限界があるので、内部からの通報制度も整備し、通報者を守ることも大切です。

>>> 質の課題への展望:真面目な人が報われる制度に

ケアマネジャーは、その人の大事な人生の最期に関わる職種です。亡くなるまで数日、数か月、数年かもしれません。長くても数年でしょう。そういう職種なんです。自社サービスに誘導しなくてもマネジメントだけでしっかりと給与が稼げる職種でなければいけないのです。国だけではなくケアマネジャー自身にも問題があります。

日本人の性質として、アクションを起こさない人が多いように感じます。意見はあるのに発言しない人の事です。個人的にはゆでガエル理論のようにはなりたくありません。

 

記事の中では制度の問題は見事に指摘してくれています。本当、その通りだと思います。

居宅介護支援事業所が赤字部門でも、総合的に利益を上げられる仕組みが併設型居宅介護支援事業所にはあり、介護支援専門員の公正・中立な立場を構造的に脅かしています。明らかに制度的な欠陥があると指摘しておきます。

そろそろ、根本的な法改正が進むといいなと感じます。一般メディアで取り上げられたことが本当に嬉しく思います。

横浜市の地域包括支援センターと居宅介護支援が併設している問題もぜひメディアで取り上げていただきたいなと感じます。この問題も完全に行政の責任です。

 

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